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第14回琵琶湖一周サイクリング大会
3日目 最終日

5月3日(祝)これまた晴れ ↑BACK NEXT↓

今回(第14回)のTシャツであるこの日も良く晴れている。全く、これだけ徹頭徹尾晴れている大会は久しぶりである。
朝七時には、中庭へ集合、軽い準備体操のあと出発。
マキノから、今津の街中を抜けていく。町並みの間から琵琶湖が顔をのぞかせる。

ここらあたりは最近、大阪からのJRの快速が直行でくるようになってぼちぼち開発が進んできているようだ。何の変哲もないキャンプ場がいかにも今風のサマービーチ然とした公園になったり、田舎の町並みにいきなりプリンスホテルが建っていたり。
できれば、これからもずっとこの静けさ、この町並みが残っていてほしいものである。
湖岸の松並木、キャンプ場には色とりどりのテントが並ぶ。その背景には青々とした琵琶湖の湖水に、薄く霞がかかった青空。早朝の引き締まった空気を頬に感じて快調に走る。
新旭町の野鳥観測所のあたりでいったん止まって点呼。ここから、新旭の風車村までフリー走行となる。オレは昨日のこともあるので、歩道や駐車車両のチェックはほかのフリースタッフに任せて風車村まで直行する。ほどなくして、参加者やらスタッフやらが到着し始める。実走初日を完走して肩の力が抜けたようで、みんな楽しんで走っている。

海津天神ユース・イン出発直後 この大会は様々な年齢層の人たちが、様々なキャリアの人たちが、一緒に走っている。あまりの遅いペースにいらだつ人、そのペースに必死についていこうという人、これぐらいなんてと思っている人、こんなはずではと思う人、様々である。
速く走る必要はない。タイムを競っている訳ではない。なにより楽しんで走ってほしい。このペースに遅れるなら遅れてもいい。それでも、あーあ、しゃーないなあ、と我々は付いて走ろう。これはそういう大会なのだから。

風車村では記念写真の撮影をして出発。まだ早い時間のせいか湖岸道路には車は少ない。
高島の市街を抜けて、次の休憩地の白髭神社に出る。ここで中学生の一人が遅れている。話によると、道路のくぼみにタイヤをとられて転倒、パンクをしたということ。けがをしているという話もあって、心配していたが、まもなく最後尾のスタッフとともに到着。けがの方も大したことはなくほっとする。

今回は、前回のようにパンクが集中するようなことはないが、それでも、1日に3〜4回のペースでパンクが出ている。走っている自転車の台数が違うのでそんなもんなんだろうが、なんか今回は転倒、とか衝突、というのが目立っている。(「自転車よう乗りませんねん」の女の子は別にしてもね。)やっぱり好天で体力が余っているということなのだろうか。

白髭神社での休憩 今回はそんなに車は混んでいないようだ。北小松、近江舞子と順調に走行、何より志賀の駅ではちゃんとバナナの差し入れがあった。
和迩の駅を越えるといきなり街になる。いよいよ市街地になってくると車が多くなってくる。琵琶湖大橋へ抜ける道まで出るとやっぱり車が詰まっている。まあ、これぐらいの渋滞であればいつも経験する事なのだろうが、今年はやけに歩行者が目に付く。琵琶湖タワーから琵琶湖大橋にかけて歩行者を縫いながら走るようになる。

そして、昼食場所の琵琶湖大橋ドライブインに到着、したはいいが、弁当の搬送車がこれまた渋滞で着いていない。
しばらく待つことになる。やがて搬送車が到着し、弁当を受け取り、わいわい食っていると、イブキさんが何やらお巡りさんと話し込んでいる。
スタッフが皆集まって話を聞いてみると、歩行者のおばさん(らしき人??)が自転車のグループから罵声を掛けられた、と苦情の電話があったらしい。自転車のグループというと目に付くのは、やっぱりこの集団ぐらいだということで、確認のために出向いてきたらしい。お巡りさんの方は、苦情の電話を受けたものの、電話主は名前も名乗らず、詳しい状況も分からない(話さなかった)ということもあって、注意するように、とだけ言い残して去っていった。
まさか、ウチのスタッフが歩行者に対して、とはちょっと考えにくい。琵琶湖大橋ドライブイン
フリーのスタッフは先行するために車道を飛ばしてるので相手する暇がない。班リーダーは後ろに参加者を背負って、そういう応対は考えにくい。
そういえば、と女性の班リーダーが、ドライブインの手前の歩道で道幅いっぱいに広がって歩いているオバさんグループに、自転車が通るのでよけてほしいと言ったところ、その中のおばさんの一人に、自転車はこんなとこ(歩道)走っててええんかいな!!と怒鳴られた、と言う。まあ、これが関係有るのかどうか分からないが、真相は闇の中である。

昼食の休憩が済んで出発、琵琶湖大橋を越えていく。ちょっと遅れて下から見ていると、大橋いっぱいに自転車が並んでいる。なかなか壮観である。

琵琶湖大橋を超え、また湖岸道路を走っていくのだが、これまたやけに歩行者が多い。なんかこの多さは尋常ではない。と見ると、この道沿いの「琵琶湖わんわん王国」が原因と分かる。まあ、話には聞いてはいたんだが、なかなか盛況のようで、ここの入り口の前には、団体さんも含めて人間の山、前の道路も駐車場へ入る対向車線は数珠繋ぎの渋滞である。仕方がないので、人の多い区間は車道の方を走るように誘導する。
参加者が全員通り過ぎたのを確認して、本隊に追いつくべく走り出したところ、フリースタッフの一人(女性)が車道で大転倒をやらかす。現場を見ると、まだ工事途中なのか、車道の路肩のアスファルトとコンクリートの継ぎ目が5センチほどの段差になっていて、これに車輪をとられたらしい。
すかさず助けに走ったが、派手な転倒の割には怪我もなく、自転車の被害も少ないようなので、元気に走り去っていった。
中主町からマイアミ浜、そして近江八幡へ
さあ、ゴールまではあと少し、と本隊を目指して走っていると、参加者のパンクが一台。さっきの女性のスタッフも加わって4人でパンク修理である。パンク自体の修理はすんなり終わったのだが、空気を入れる段になって、携帯の空気入れが役に立たない。ある程度は入るのだが、ホースの継ぎ目で空気が漏れるようだ。それなら、と順番にそれぞれ自分の空気入れを試すが3本の空気入れがことごとく全滅。そうしてすったもんだをしていると、渋滞で遅れてきた伴走の軽トラが通りかかってくれる。こりゃちょうどええわい、と、積んでいた空気入れを借りて空気を入れる。こういう市街地に(というか何というか)はいると、車では何かと渋滞に巻かれて役に立たない。こりゃ、空気入れを背たろうて走るしかないかなあ、とは思うのだが、う〜ん、格好悪いなあ・・・。
そんなこんなで、かなり遅れてしまったのだが、みんなレーサータイプの自転車なので、車道をガンガン飛ばしていき、次の休憩所で追いつく。
もう、ここまでくると、出発点の近江八幡YHまでは数キロ程度、あの山の向こうがゴールやでえ、と話している声が聞こえる。
低い山の間を縫っている狭い道を1列になって進む、この角を曲がればゴール。
午後3時過ぎ、YHに到着。今年はやけにあっけなく着いてしまった。(オレ、スクーターで走ってたから??)

YHでは、京都放送のTVカメラが待ちかまえていて、完走した参加者を捕まえてインタビューしている。20代の女の子のグループは完走した感激からか目に涙をためている。完走証の授与、そして閉会式
なんや、こんなんやったらこれからもう一周できるで、と参加者のオバさんが豪語している。オレは、今年は特別なんじゃ、いっぺん雨の中走ってみい、と突っ込み・・たかったなあ。

それからすぐに、2日前に開会式を開いた講堂に集まって閉会式。事務局長のイブキさんから完走認定書の贈呈、そして全員で琵琶湖就航の歌の合唱。

閉会式が終わると中庭が騒がしくなる。あちこちで記念写真を撮っている。自転車を輪行して帰り支度をしている人もいる、地元の中学生はこれからまた自転車で家まで、と出ていった。
と、ここへきてまたトラブルが発生。電車で来た人たちには駅まで送迎すると言うことだったのだが、今年は人手不足でワゴン車が1台しか出せない。一度にたかだか5〜6人までしか乗れないため、電車の時間もあって残りの人にはバスに乗っていってもらうことになってしまった。あっちゃ〜、これも反省点ですなあ。

帰っていく参加者の人たちを見送り、ふと気が付いた。そや、オイラも電車で帰らんとあかんねんやった・・・・(プロローグの項参照。)

写真解説

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